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エンカレッジ、ネットワーク分離環境向けのファイル無害化ソフト「ESS FileGate」がWebDAVに対応

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は11日、ネットワーク分離環境において、異なるネットワーク間で安全にファイルを受け渡すためのソフトウェア「ESS FileGate」の新版「同 V1.4」を、同日より販売開始すると発表した。

 ESS FileGateは、インターネット接続系と事務ネットワーク系など、組織内の分離されたネットワーク間で、安全にファイルの受け渡しを実現するファイル無害化ソフトウェア。文書の内容を二重で画像化処理する方法により無害化処理を行うため、マルウェアに感染したファイルであっても確実に無害化できる点が特徴という。

 従来、このシステムではファイル受け渡しのインターフェイスにWebインターフェイスを利用していたので、人間が介在して受け渡しを行うことを前提としていたが、今回の新版ではWebDAVを新たにサポートした。このWebDAVのインターフェイスを利用することにより、人を介さない形で他システムと直接連携し、分離ネットワーク間でのファイル送受信を自動化できるようになったとのこと。

 また人間が操作する場合でも、WindowsエクスプローラーやWebDAV対応のファイル転送ツールを利用し、対象ファイルをドラッグ&ドロップする操作でファイルの受け渡しを行えるようになることから、使い勝手が向上する。

Windows標準のエクスプローラーを使用したユーザー操作画面

 さらに、UNIX/Linuxのコマンドラインを利用してファイルを受け渡すことも可能。これにより、UNIX/Linuxサーバーと操作元クライアントPC間でのファイル受け渡しにも対応するとした。

 ライセンスは自治体向けと一般企業向けで異なり、自治体向けの場合は1年もしくは5年のサブスクリプション方式を採用。価格は、対象自治体の人口に応じて決定される。例として、人口3万人未満の自治体では、通常版が年間48万円もしくは5年間で216万円、マクロ除去機能付上位版が年間52万円もしくは5年間で234万円となる。

 一般企業向けの場合は、設置サーバー台数に応じて課金される、1年単位のサブスクリプション方式となる。価格は、通常版が1サーバーあたり年間38万円、マクロ除去機能付上位版が1サーバーあたり年間42万円。

 なお、いずれの場合もユーザー数に制限はない。